2024年度 第3回連続講座を1月29日(水)に開催いたしました。

講師 杉田 宏さん (特定非営利活動法人なちゅらん 職員)
演題 「障害の有無に関わらず、だれもが当たり前に ありのままで暮らせるまちをめざして」
障害がある杉田さんが、大人になっていくなかで経験した様々な出会いや関わりについて話されました。その中で、 “障害は克服すべきもの”という考え方が根強く、社会は多数派の人にあわせてつくられていて、杉田さん自身も最初は多数派に合わせることを第一に考えて生きてきたと話されました。しかし、それでは社会環境から障害者は排除されることになるので、「障害は個人の問題ではなく、社会による問題」、社会環境を変え、整えていくことで障がいがあっても様々な事に参加でき、全ての人が共有できる場があるインクルーシブ社会の創造について、小学生の時の遊園地でのエピソードを例に挙げ伝えてくれました。周りにいる人が自分をサポートしてくれるだけではなく、周りにどんな働きかけをしてくれるかで状況は大きく変わる。一緒に声を上げてくれる人がいるから、困り感を言えるようになり、それをどう取り除くか、それが合理的配慮となり障害者の権利保障につながると、これからの課題や課題解決の考え方をご示唆いただきました。
参加者:381人